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公益社団法人日本柔道整復師会
第39回北信越学術大会長野大会

 平成29年6月18日(日)長野市のホテル国際21において、第39回北信越学術大会長野大会が開催されました。 当日は、特別公開講座、協賛研究発表、会員研究発表、実技発表、ランチョンセミナーが行われ、会場には200名を超える方々が来場し、興味深い講演を真剣な表情で聴講しました。

  特別講演公開講座では、講師に東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授の中澤公孝先生をお招きし「パラリンピックブレイン」-パラアスリートにみる脳の再編能力-と題して特別講演が行われました。
中澤教授は、人間の運動制御研究に従事されており、脊髄損傷者の歩行再獲得を最終目的に研究を進めてこられました。ニューロリハビリテーション(神経のリハビリ)を繰り返し行うことにより、軽度の脊髄損傷なら新たな神経回路ができ回復が期待できます。その効果は、「運動」に「脳からの随意指令」がプラスされることでより効果的となることが解ってきました。つまり、トレーニングにモチベーション(高いやる気)をプラスことが最も効果を上げることになります。
 そこで、拡大研究対象をパラアスリートにも拡大し、パラアスリートの中枢神経を再編することにより、回復から記録の向上へと目的します。パラアスロートにみる運動効果は、最大級のモチベーションとハードトレーニングの結晶であり、運動機能の再編が可能であることの実証になります。
 そして、このことはニューロリハビリの最良のモデルであり、障害を持つ多くの人々や高齢者の希望となり、将来展望としてips細胞など再生医療の成否は、その後のリハビリによる神経再編をどう導くかにかかっていると結んでいます。

協賛研究発表
鎖骨遠位端骨折の近年の分類と保存療法の選択 北信越柔整専門学校 助教 吉森 文香
保存療法を行った鎖骨遠位端骨折の四症例を提示し、骨折型分類から自身が経験した症例に考察を加え発表した。
詳細については、抄録をご覧ください。

石川県からは岡本透会員が会員研究発表を行いました。
超音波観察から見た筋挫傷の実体    ~生体内アクトミオシン形成の可能性~
石川県 岡本  透    座 長 中村 茂之
自院における打撲及び捻挫において、超音波観察装置から得られた硬化像が生体内におけるアクトミオシン複合体であると仮説を立て、症例を示し文献から生化学的に考察を行ないました。  また、本会の中村茂之学術部長が座長を務めました。

学会前日に開会式・懇親会が開催され、本会会員も多数参加しました。公益社団法人日本柔道整復師会の工藤鉄男会長をはじめ、各県の会員の方々と学術的な内容や業界の将来について語らいながら懇親を深めてきました。

会員研究発表
1) 軽度外反母趾の疼痛軽減についての考察
福井県 齋藤 英司     座 長 長谷 俊満
2) 超音波観察から見た筋挫傷の実体 ~生体内アクトミオシン形成の可能性~
石川県 岡本  透     座 長 中村 茂之
3) 膝蓋骨不全骨折:エコーを通しての施術経験
富山県 齊田 耕進     座 長 酒井 重数
4) 医療連携による統合医療への可能性 ~柔道整復術のなりたちと現状から考察~
新潟県 中村あづさ     座 長 金子 益美
5) 急性足関節外側靱帯損傷における手技後の荷重能力調査
長野県 廣川 喜博     座 長 柏木 久明
詳細は、抄録をご覧ください。

実技発表者
成人肘内障を経験して ~発生機序、整復法の検証~
新潟県 和田 浩一     座 長 金子 益美
公益社団法人日本柔道整復師会学術部長 安田  剛

ランチョンセミナー
2017・柔道整復師と介護保険について   -柔道整復師の地域包括ケアシステムへの貢献-
公益社団法人日本柔道整復師会 保険部介護対策課 川口 貴弘先生      


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